【状態別】クッションフロアの補修方法を解説

クッションフロアは、階下に音が響きにくい塩化ビニール素材でできています。耐水性が高く、掃除などのメンテナンスが簡単なので、水回りやお子さまの部屋に適した床材です。 一方で、床材の中でも劣化が早く、傷やへこみができやすい特徴があります。そのため、重い家具を設置していたら、知らぬ間に傷ができていた…。ということもあるでしょう。 部分的な補修であば自分でできる可能性も高いため、早めに適切な対処をしてください。今回は、クッションフロアの傷の補修方法について解説します。

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【浅い傷】クッションフロアを自分で補修する方法

まずは、クッションフロアの表面だけ傷がついているなど、浅い傷を自分で補修する方法についてご紹介します。

フローリングの補修材を使用する

浅い傷の場合は、フローリングの補修材を使用するのがおすすめです。フローリングの補修材は、100均やホームセンターで手軽に購入できます。

補修材はペンタイプとクレヨンタイプがあり、どちらも簡単に傷を隠すことが可能です。

クレヨンタイプの補修材は、キズに垂直の方向になるように塗って使用します。塗ったあとは、付属のヘラで余分な補修材を削りましょう。最後に、傷を避けるようにその周りを水拭きすれば補修は完了です。

ペンタイプの補修材は、木目がはっきり出ているクッションフロアの補修に使います。木目をなぞるように描いた後に乾いた布で拭いてなじませれば完了です。薄い傷ならペンタイプの補修材で十分直せます。

コテで溶かして使用するタイプの補修材もありますが、クッションフロアは熱に弱い素材なため、使用を避けるのがベターです。使用する場合は、「ビニール素材にも使える」等の記載があるか確認しましょう。

フローリングテープを使用する

フローリングテープも補修材として使えます。100均やホームセンターで手軽に購入できるので、備えておくと安心です。

傷に合わせて貼るだけなので非常に簡単ですが、テープと床材の色が合わずに違和感がある場合もあります。補修したつもりが、逆に目立ってしまうことにもなりかねないので、注意しましょう。

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【浅い焦げ付き】クッションフロアを自分で補修する方法

タバコの軽い焦げ付きなども、自分で補修することができます。ここでは、浅い焦げ付きを補修する方法をご紹介します。

シームシーラーを使用する

シームシーラーは、クッションフロアの継ぎ目に使用する接着剤です。補修材ではなく接着剤ですが、浅い焦げ付きや軽い傷の補修にも使えます。

シームシーラーを焦げ付きや傷に数滴垂らして、10分ほど置いて乾かした後で乾拭きをして仕上げると、傷や焦げ付きが目立ちにくくなります。

アクリルコークを使用する

焦げ付きを目立たなくするだけでなく、本格的に補修したい場合はアクリルコークを使用すると良いでしょう。焦げ付きの穴を塞いで色の調整ができます。

アクリルコークを使用する前に、焦げ付きの周囲をマスキングテープなどで養生しておきましょう。養生したら、穴にアクリルコークを充填し、ヘラで平らにならします。最後にマスキングテープをはがして十分に乾燥させれば完了です。

【深い焦げ付き・傷】クッションフロアを自分で補修する方法

クッションフロアの深い焦げ付きや傷も、部分的に張り替えると補修できます。ここでは、大き目の焦げ付きや深い傷を自分で補修する方法について解説いたします。

必要なもの

補修に必要なものは、同じ柄・色のクッションフロア、シームシーラー、カッターナイフの3点です。

同じ柄・色のクッションフロアは、傷より少し大きめのサイズを用意しましょう。ホームセンターや通販などで切り売りのものを購入できます。

補修方法

クッションフロアの補修は以下の手順で進めます。

1.補修したい部分の上に補修用のクッションフロア(切れ端など)を重ねて、その周りを囲うように目印をつける

2.つけた目印に沿ってカッターで傷んだクッションフロアを切り取る

3.補修用のクッションフロアをはめて、継ぎ目にシームシーラーを注入して馴染ませる

4.最後に乾拭きをして完了

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クッションフロアの補修を業者に依頼する場合

自力で元通りに補修できる自信がない、補修する時間がない場合は、業者に依頼するのもひとつの方法です。ここでは、クッションフロアの補修を業者に依頼する場合の工法や費用相場について解説します。

クッションフロアの補修方法

クッションフロアの補修を業者に依頼する場合は、主に3つの工法があります。それぞれについてメリットやデメリットを見てみましょう。

張り替え工法

張り替え方法は、その名のとおり、古いクッションフロアを剥がして、新しいクッションフロアに交換することです。剥がすと下地が見えるので、張り替えと同時に下地のチェックができることや、床の厚みが補修しない部分と変わらないことなどのメリットがあります。

しかし、クッションフロアと下地が剥がしにくい場合は時間がかかり、想像よりも費用がかかる可能性が高いです。

重ね張り工法

重ね張り工法は、古いクッションフロアを剥がさずに、上から新しいクッションフロアを張る工法です。廃材が出ずに短時間で済みますし、料金も抑えられるメリットがあります。

一方で、クッションフロアを重ねるとクッション性が増すため、不自然な踏み心地になる可能性もあります。また、重ねていない部分と比べると高さが気になることもあります。

部分補修

部分補修は、傷や焦げなどの気になる部分を張り替える工法です。既存のクッションフロアと同じものを補修すれば、補修後の使用感も変わりません。

あまり広くない部屋の場合は、部分補修でも全体の補修でも費用は大きく変わらないことが多いです。しかし、広い部屋のクッションフロアを補修したい場合は、部分補修を選択すれば大幅に費用を抑えられることがあります。

クッションフロア補修の費用相場

クッションフロアの補修にかかる費用は、工法にもよりますが、1畳分で1~3万円ほどです。部屋の広さやメリット・デメリットを考えながら、適切な工法を指定しましょう。

また、洗面所やトイレなど、既存の設備の取り外しや取り付けが必要になる場合は、別途費用がかかる場合が多いです。張り替える場所によって、細かい見積もりをとるのが安心でしょう。

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クッションフロアの補修はプロに任せるのがおすすめ

傷や焦げ付きが深い場合や、広範囲に渡る場合は、自力で補修するときれいに仕上がらず補修箇所が目立ったり、色が違って気になったりすることがあります。

手早くきれいに仕上げたい場合は、プロの業者への依頼がおすすめです。

張り替え専門の金沢屋では、クッションフロアの補修のご相談も承っております。実績と知識が豊富な職人が全国におりますので、どの地域でもすぐにかけつけます。クッションフロアの張り替えだけでなく、家に関するご相談なら、ぜひ金沢屋へご連絡ください。

まとめ

クッションフロアは、傷の程度によっては自力での補修が可能です。小さい傷や浅い焦げ付きを補修するなら、ホームセンターなどで手に入る道具を使って補修してみましょう。

元通りに補修する自信がない、広範囲にわたって補修したい、深い傷を補修したいなどの場合は、プロに依頼するのがおすすめです。

張り替え専門の金沢屋は、家に関するお困りごとを解決しております。予算や状態に応じて適切な補修方法のご提案が可能です。ぜひ一度ご相談ください。